フッ素系Oリング(真空配管継手(NW規格)など)用 代替提案
PFAS(有機フッ素化合物/パーフルオロアルキル物質)は、耐熱性や撥水性などの特性を持つ数千種類の合成化学物質です。しかし、環境汚染物質として検出されることが増え、人間の健康に悪影響を及ぼすものもあるとされています。
そのため、米国環境保護庁(EPA)はPFAS規制を段階的に行うことになりました。そして昨今ではPFAS規制によりフッ素系Oリングの入手が困難になってきています。
そこで、グラファイトジャパンはフッ素系Oリングと親和性の高いグラファイトパッキンへの代替を提案することができます。
例えば、高温環境でも使える真空配管継手(NW規格)用のパッキンとしても弊社のグラファイトパッキンが利用できます。
フッ素系Oリング
グラファイトパッキン
グラファイトパッキンとフッ素系Oリング
製品名 | グラファイトパッキン | フッ素系Oリング |
耐熱性 | ◎ 酸化雰囲気/450℃、 還元性雰囲気/3000℃まで安定 |
○ 約-20℃から230℃ 高耐熱性は300℃ |
耐薬品性 | ○ ※強酸のみ適用不可 |
◎ |
耐油性 | ◎ | ○ |
耐候性 | ◎ 屋外でも劣化が起こりません |
○ |
主な用途 | 火力発電所などの高温流体を制御するポンプやバルブ | ガスケット、Oリング、シール、自動車部品のシール、半導体関連機器、医療機器 |
※グラファイトパッキンの詳しい特徴はこちらをご覧ください
フッ素系Oリングからグラファイトパッキンにする際の注意事項
グラファイトパッキンはOリングのように伸び縮みいたしません。装填時は工夫が必要です。 グラファイトパッキンでシールする際に重要なことはシール部の空間をグラファイトで満たしグラファイトの密度を上げることです。 空間に隙間があるとパッキンを押しつぶした際にその隙間へグラファイトが塑性流動していくだけでグラファイトの密度を高めることが出来ません。
代替可能固定方式について
平面固定方式:平面溝/角溝…溝寸法にあったグラファイトパッキンを準備すれば使用できます。
運動用(円筒溝)…一般的なOリング溝ではグラファイトパッキンは伸び縮みしないので使用できません。 しかし、グラファイトパッキンが装填できる溝を作りパッキン押さえで潰すことでシールが可能です。
代替非推奨固定方式
平面固定方式:アリ溝・L字溝・三角溝(隙間を埋めるような形状のグラファイトパッキンを準備すれば使用できますがあまり推奨できません。)
フッ素系Oリングの調達でお困りの方はグラファイトパッキンをご検討ください。 ぜひ一度お気軽にこちらからご相談ください。
用途・業種別製品一覧
- グラファイトジャパン
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