グラファイトとは
グラファイト(graphite)はダイヤモンド・石炭などと同様の炭素の結晶型のひとつです。
グラファイトは、純粋な炭素原子の固まりとしてある物質の素。黒鉛化(※1)という高温熱処理をされることによりでき、規則的な配列をしているカーボンの塊のことです。
自然界で、炭素化(※2)されたカーボンに高温の熱を加え続けると「天然黒鉛」になります。一方、人の手で、炭に高温熱処理を施し作られたグラファイトを「人工黒鉛」といいます。
デジックでは、天然黒鉛である鱗片状黒鉛を使用してパッキンを製造しています。
※1 黒鉛化とは
炭に2700℃~3000℃程の高い温度で、空気を遮断した状態で熱を加えます。熱処理することにより、炭素原子の周りにある不純物を燃焼・気化させることが出来ます。この高温で熱処理することを黒鉛化といいます。
※2 炭素化とは
炭素化合物である有機化合物(有機物)を、不活性雰囲気(例えば窒素やアルゴンなどのガス雰囲気)や、空気を密閉した状況で数百度~千度域で過熱することにより、灰や炭になります。有機化合物を過熱して、灰や炭に変化することを炭素化といいます。
グラファイトの特徴
1.耐熱性
大気中-200℃~450℃、非酸化雰囲気中で3000℃と極低温から高温まで耐えられます。急激な熱変化に強く、高温下では強度が増します(ただし、2500℃まで)。最大約2倍にまで強度が増します。
2.応力緩和率
応力緩和率が10%以下と少なく、トルクダウンによるシール性の低下を少なくしています。また、圧縮復元に優れシール性の低下による漏れが発生しにくく、増し締めによるシール性の維持(限度有)も可能です。
3.自己潤滑性
自己潤滑性に優れています。金属の場合、摩擦・摩耗を防ぐために潤滑剤が使われますが、黒鉛の場合は、自ら潤滑性があるため摩擦・摩耗が減少します。
4.耐薬品性
黒鉛は炭素の共有結合性の結晶をもっている為、非常に安定しています。それによって、酸・アルカリ両方の薬品に対して安定しており、高い耐薬品性を示しています。
5.軽い
アルミよりも軽く、加工性に優れています。
膨張黒鉛
高純度の天然鱗片状黒鉛を化学薬品で処理し、高温で熱処理をして黒鉛の結晶格子の層間を膨張フレーク状にしたものです。 |
グラファイトシート
天然黒鉛を粉砕後、発泡工程で重なったグラファイト結晶をほぐし、圧延工程でシート状に製造します。
グラファイトパッキンとは
- グラファイトジャパン
株式会社デジック
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